猫の名前

ヤマトの猫、名前はクロネコ シロネコとのことです。
ヤマト運輸の方に聞いてもそのような回答でした。
まあ、簡単で分かりやすいですけど・・・。

考えてみれば自分の家の猫の名前も結構いいかげんにつけていました。
毛の色、模様、艶で
「クロ」「チビクロ」「シロ」「チャトラ」「タヌキ」「ハラシロ」「ウナギ」
鳴声で
「ミー」
てな感じです。

村上春樹の小説の中で名前についてやり取りする場面があったのを思い出しました。
文庫本引っ張りだして読みなおしました。


「他に何か訊きたいことがある?」と彼女は言った。
「あなたの名前が知りたいですね」と僕は言った。「というか、何か名前のようなものがあるといいですね」
彼女はしばらく無言でラディッシュを齧っていた。そして何かすごく辛いものでも間違って食べたときのように、眉のあいだに深いしわを寄せた。「どうして私の名前があなたに必要なのかしら?何も私に手紙を書くというわけじゃないでしょう。名前なんてどちらかといえば瑣末なことじゃない」

中略

「呼びかけやすい簡単な名前がいいでしょうね。できたら具体的で現実的で、手で触れたり目で見たりできるものがいいですね。そのほうが覚えやすいから」

中略

「たとえば、うちの猫の名前はサワラといいます。実は昨日つけたばかりなんですが。

 ねじまき鳥クロニクル 第3部 鳥刺し男編8 より 抜粋


やっぱり名前あった方がいいです。